Suotana / Land Of The Ending Time
フィンランドのメロディックデスメタルバンドによる2作目フルレングス。
フォークメタルやメロディックブラックを練り込み、鼻がもげるほどのクサメロを全面に押し出したスタイルのバンドです。
そのクサさはFrosttideに匹敵するもの。
そんな彼らの2枚目ですが、少し音が悪くなったかな？というのが最初の感想でした。
特にVo回りが前作に比べて迫力がなくなって、キラキラ感が全面に出ています。
特に実質幕開けとなるM-2“”の歌い出しの弱さが気になったので。
ただ、その後は耳が馴れたのもあり、なかなか芯のある演奏で楽しめます。
悠然としたヴァイキングデスM-3“Sorrowl”のグルーヴィーなリフでモダン化を匂わせておいてどこまでもクサいシンセのフレーズで軽やかに疾走するM-4“Into The Ice”でなかったことにする潔さにドキドキしますね。
必殺のメロディーを持つ壮大な展開が非常に楽しいM-5“Thousands Of Forests”の説得力はこのVoだからこそあるのかなと。
後半も狼を追いかけ爆走するM-7“Wolfchasers”から繋がる雄大で哀愁あるメロディーをふんだんに織り込んで疾走に雪崩れ込むM-8“Mission Suicide”といった楽曲がなかなかに楽しい。
フォーク風味のキラデスと言えどシリアス寄りではあるのでふざけた感じのは嫌だという人にも薦めやすいです。
プロダクションの弱さが惜しいですが、楽曲は間違いなく良いです。
個人的には、前作の感じの骨太な録音だと言うことなかったですね。
1. Alku
2. Troutrace
3. Sorrowl
4. Into The Ice
5. Thousands Of Forest ★
6. Autumn Awaits
7. Wolfchasers
8. Mission Suicide
9. Land Of The Ending Time
（2018/Reaper Entertainment）
Time/47:01
