むじかほ新館。 ~音楽彼是雑記~

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Exoforce / Judgement

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Exoforce / Judgement


日本のデスメタルバンドによる初フルレングス。


初めて聴きますが、結成自体は古く、15年以上活動しています。
彼らの音楽性は端的に言うとデスラッシュです。
そこにジャパニーズハードコア等を盛り込んだクロスオーバー的な作品に仕上がっています。
だからか、親しみやすさと重さを損なわない軽妙さがそこかしこに仕込まれています。
冷たく邪悪なメロディーはM-1“Cold-Black Demon”から炸裂しており、ドタバタと爆走するドラムから急激に落とす展開も得意としているよう。
ブラックメタル的な寒々しいギターメロディーが走るM-2“Black Destruction”、暴走するようなビートの濁流に飲み込まれていくM-3“Blackout”、一転立体的にリフを折り重ねていくテクニカルデス的な味わいと急激に落とすビートダウンが気持ちのいいM-4“Depressed By Anger”までで駆け抜ける乾いたデスラッシュに笑顔になる諸氏も多いのでは。
キャッチーなリフでザクザクとした耳障りのいいスラッシュM-5“Break A Wall”で聴けるソロの美しさや、単音リフが走るメロデスもかくやなメロディー感を持つM-6“Murder Case”、さらにクサみを増して心地好い疾走感で慟哭を仄めかすようなM-8“Undermine”と後半によりメロデス的な深さを増していくのが個人的に嬉しかったです。
今作は、Dimension ZeroやDefleshedを彷彿とさせるところが幾つもあるので、デスラッシャーの方々には是非オススメしたい逸品ですね。
この手のメロディアスなデスラッシュは日本に限らず現行は数少ないので嬉しい作品でした。


1. Cold-Black Demon
2. Black Destruction
3. Blackout
4. Depressed By Anger
5. Break A Wall
6. Murder Case
7. Violence
8. Undermine ★
9. Hear My Truth
(2019/Till Your Death)
Time/33:00

Score:8.6/10


EXOFORCE / MURDER CASE